【対象=簿記論】

(問題)
(1)×1年4月1日に、商品10ドルを売り渡す契約を結び、手付金として5ドルを現金で受取った。
契約時の為替相場は1ドル120円である。

(2)×1年5月1日に、上記の契約にもとづき、商品を売渡し、手付金を差引いた残額は、翌月末に受取ることとした。
輸出時の為替相場は1ドル100円である。
なお、代金決済時における為替相場は1ドル105円であった。

輸出時(2)に行うべき仕訳を示しなさい。

(解答)
(借)前 受 金600 (貸)売  上1,100
   売 掛 金500


(許容勘定科目等)
特になし

(解説)
前受金受領時には、その時の相場で換算することとされます。
これを売上に振替える際には、換算は行われないことに留意しましょう。

前受金5ドル×120円(前受金受領時の相場)=600円
売掛金5ドル×100円(輸出時の相場)=500円

契約時(前受金受領時)
(借)現  金600 (貸)前 受 金600

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