【対象=簿記論】

(問題)
次の各取引の仕訳を示しなさい。なお、各取引は独立したものとして解答すること。

(1)備品1,000円(送状価額)を購入した。ただし、当該備品には、小さな傷があり、代金の支払にあたって購入先に対し減額を求めたところ、要求が受入れられ、実際の現金支出額は900円であった。なお、この備品の当社社屋への搬入に際しての運送費30円及び設置費用20円を別途現金で支払っている(仕訳は一括して示すこと)。

(2)当社の個人株主から機械の贈与を受けた。当該機械は当該株主本人が個人事業の用に供していた中古品であり、取得価額及び減価償却累計額を当社で把握することが可能である。当該株主の機械の取得価額は、1,000円、減価償却累計額は、400円である。この機械の決算時の時価は550円であり、贈与を受けた時点での時価は500円であった。

(3)当社の株主から備品の現物出資を受けている。この備品の現物出資時の時価は950円であるが、当該株主の申し出もあり、現実に発行した株式の発行価額は時価よりも低い400円であった。なお、事業の用に供するにあたって試運転を実施しているが、その費用50円は現金で支払っている(仕訳は一括して示すこと)。

(4)当社所有の備品(取得価額1,000円、減価償却累計額400円、交換時の時価500円)とA社所有の備品(A社における取得価額2,000円、減価償却累計額700円、交換時の時価600円)を交換した。

(5)当社所有の有価証券(売買目的有価証券。帳簿価額1,000円、交換時の時価800円)とA社所有の備品(A社における取得価額2,000円、減価償却累計額700円、交換時の時価900円)を交換した。

(解答)
(1)(借)備  品950 (貸)現  金950

(2)(借)機  械500 (貸)機械受贈益500

(借)備  品450 (貸)資 本 金400
             現 金 50

(4)(借)減価償却累計額400 (貸)備  品1,000
   備  品   600

(5)(借)備     品800 (貸)有価証券1,000
   有価証券売却損200


(許容勘定科目等)
現金→現金預金
機械受贈益→固定資産受贈益
有価証券売却損→有価証券売却損益
有価証券→売買目的有価証券

(解説)
(1)購入の場合
購入代価−値引・割戻+付随費用

(2)贈与の場合
贈与時の時価+付随費用

(3)現物出資の場合
交付した株式の発行価額+付随費用

(4)固定資産と固定資産の交換
提供した自己資産の帳簿価額+付随費用

(5)有価証券と固定資産の交換
提供した有価証券の時価+付随費用