【対象=簿記論、制限時間=15分、難易度=C】

(問題)
「現金正価1,000,000円の商品を1か月後に決済する約束で、1,020,000円で販売した。なお、10日以内の決済の場合は、1,000,000円に割引く。」という取引に関して、以下の(1)から(5)の各場合について、売上割引を財務費用と考え、かつ、手形額面を基礎にする方法(第一法)と、売上割引を財務収益と考え、かつ、手形を前受収益を含まない実質額で計上する方法(第二法)に分けて仕訳しなさい。

なお、使用できる勘定科目は、売上割引(A)、受取利息(B)、当座預金(C)、売掛金(D)、受取手形(E)、前受利息(F)だけであり、記号(A〜F)で答えなさい。利息は月均等割りで計算する。

(1)販売後8日目に当座預金振込で1,000,000円の決済を受けた場合。

(2)販売後30日目に当座預金振込みで決済を受けた場合。

(3)1か月後の決済約定日に相手が決済の延期を申し出たので、更に3か月後満期の額面1,050,000円の約束手形を受取った場合。

(4)上記の手形を受取った後、1か月目に決算を迎えた場合。

(5)上記の決算を経た後、満期日に当座預金振込で手形の決済を受けた場合。

(解答欄)【単位:円】

※実際の解答欄は、表形式で、第一法と第二法が横に並んだ形で、科目と金額がそれぞれわかれている。

【第一法】

(1)

(2)各自推定

(3)

(4)

(5)各自推定


【第二法】

(1)

(2)

(3)

(4)各自推定

(5)

(解答)【単位:円】
(1) C 1,000,000  D 1,020,000
   A    20,000


(2)各自推定

(3) E 1,050,000  D 1,020,000
                  B   30,000

(4) B    20,000  F    20,000



(5)各自推定


【第二法】

(1) C 1,000,000  D 1,000,000
  

(2) C 1,020,000  D 1,000,000
                 B    20,000

(3) E 1,020,000  D 1,000,000
                 B    20,000


(4)各自推定


(5) C 1,050,000  E 1,030,000
                 B    20,000



(解説)【単位:千円】

平成8年度[第一問]問1の出題です。

実際の出題では、第一法の処理がしっかりとできるかどうかが合格ラインの分かれ目であったと考えられます。

以下、売上時も含めた両方法による仕訳処理を示しておきましょう。


【第一法】

売上:(借)売 掛 金1,020 (貸)売  上1,020

(1)(借)当座預金1,000 (貸)売 掛 金1,020
      売上割引   20

(2)(借)当座預金1,020 (貸)売 掛 金1,020

(3)(借)受取手形1,050 (貸)売 掛 金1,020
                    受取利息   30

(4)(借)受取利息   20 (貸)前受利息   20

(5)(借)当座預金1,050 (貸)受取手形1,050


【第二法】

売上:(借)売 掛 金1,000 (貸)売  上1,000

(1)(借)当座預金1,000 (貸)売 掛 金1,000

(2)(借)当座預金1,000 (貸)売 掛 金1,000
                    受取利息   20

(3)(借)受取手形1,020 (貸)売 掛 金1,000
                    受取利息   20

(4)(借)受取手形   10 (貸)受取利息   10

(5)(借)当座預金1,050 (貸)受取手形1,030
                    受取利息   20