【対象=簿記論、制限時間=10分、難易度=C】
(問題)
次の取引の仕訳を完成させなさい。
自動車販売会社のG社は、H社が営業用に使用していた車を下取りして新車を販売した。
下取り車両の中古市場における査定額は600千円、実際の下取り価格は800千円であった。
G社は、新車の価格3,000千円と下取り価格との差額のうち1,000千円はH社振出しの小切手で受け取り、残額は次月に受取ることにした。
なお、小切手は直ちに当座預金に預け入れた。H社はこの買換えを期首に行った。
その時点での下取り車両の取得価額は2,000千円、その減価償却累計額は900千円であった。
なお、新車の購入に係る諸税金・諸経費は無視するものとする。
(解答欄)
(1)G社が販売した時の仕訳(解答欄は3行)。
(借)当座預金1,000
中古商品 600
(2)H社が購入した時の仕訳(解答欄は3行)。
なお、下取り車両の査定額と下取り価格との差額は販売側と同じ考え方で処理すること。
(借)車両減価償却累計額 (貸)当座預金 1,000
車 両 車 両 2,000
(解答)
(問題)
次の取引の仕訳を完成させなさい。
自動車販売会社のG社は、H社が営業用に使用していた車を下取りして新車を販売した。
下取り車両の中古市場における査定額は600千円、実際の下取り価格は800千円であった。
G社は、新車の価格3,000千円と下取り価格との差額のうち1,000千円はH社振出しの小切手で受け取り、残額は次月に受取ることにした。
なお、小切手は直ちに当座預金に預け入れた。H社はこの買換えを期首に行った。
その時点での下取り車両の取得価額は2,000千円、その減価償却累計額は900千円であった。
なお、新車の購入に係る諸税金・諸経費は無視するものとする。
(解答欄)
(1)G社が販売した時の仕訳(解答欄は3行)。
(借)当座預金1,000
中古商品 600
(2)H社が購入した時の仕訳(解答欄は3行)。
なお、下取り車両の査定額と下取り価格との差額は販売側と同じ考え方で処理すること。
(借)車両減価償却累計額 (貸)当座預金 1,000
車 両 車 両 2,000
(解答)
(1)G社が販売した時の仕訳。
(借)当座預金1,000 (貸)売 上 2,800
中古商品 600
売 掛 金1,200
(2)H社が購入した時の仕訳。なお、下取り車両の査定額と下取り価格との差額は販売側と同じ考え方で処理すること。
(借)車両減価償却累計額 900(貸)当座預金 1,000
車 両 2,800 車 両 2,000
車両売却損 500 未 払 金 1,200
(許容勘定科目等)
車両売却損は、固定資産売却損でもよい。
(解説)
平成12年度 第二問 問4 の出題です。
資産を売却した場合の未収であっても、商品売却代金の未収は、売掛金勘定で処理し、固定資産売却代金は、未収金勘定で処理します。
また、資産を購入した場合の未払については、商品であれば買掛金勘定で処理し、固定資産であれば未払金で処理します。
本問では、同一取引が、売却側では、商品の販売に該当し、購入側では、固定資産の購入に該当することに注意しましょう。
また、高額下取りが行われています。
固定資産の高額下取りは購入資産の値引と考えます。
高額下取額(800−600=200)を控除した金額が、購入側では固定資産の取得原価となり、売却側の売上高となります。
(借)当座預金1,000 (貸)売 上 2,800
中古商品 600
売 掛 金1,200
(2)H社が購入した時の仕訳。なお、下取り車両の査定額と下取り価格との差額は販売側と同じ考え方で処理すること。
(借)車両減価償却累計額 900(貸)当座預金 1,000
車 両 2,800 車 両 2,000
車両売却損 500 未 払 金 1,200
(許容勘定科目等)
車両売却損は、固定資産売却損でもよい。
(解説)
平成12年度 第二問 問4 の出題です。
資産を売却した場合の未収であっても、商品売却代金の未収は、売掛金勘定で処理し、固定資産売却代金は、未収金勘定で処理します。
また、資産を購入した場合の未払については、商品であれば買掛金勘定で処理し、固定資産であれば未払金で処理します。
本問では、同一取引が、売却側では、商品の販売に該当し、購入側では、固定資産の購入に該当することに注意しましょう。
また、高額下取りが行われています。
固定資産の高額下取りは購入資産の値引と考えます。
高額下取額(800−600=200)を控除した金額が、購入側では固定資産の取得原価となり、売却側の売上高となります。
問一の問題文で回答欄2行となっていますが、
これは3行の間違えですか?