簿記の手続は、仕訳→元帳……試算表という流れをたどります。
単純に考えれば、「仕訳帳の借方合計・貸方合計」と「合計試算表の借方合計・貸方合計」は同じ金額で一致するハズです。
しかし、英米式をとった場合は、仕訳帳と元帳の合計は一致しません。
なぜかといえば、繰越処理を元帳上のみで行い仕訳帳に記録しないため、この分だけ仕訳帳の金額が少ないからです。
今、このことの意味を簡単な例で考えてみましょう。
期首残高:現金100、資本金100
期中取引:増資50
(1)英米式の場合
【仕訳処理】……仕訳帳合計は50
開始手続 → なし
期中手続 → 現金50 資本金50
【合計試算表】……合計試算表合計は150
現 金150 資本金150(合計も同じ)
仕訳帳の合計50と合計試算表の合計150は食い違っています。
原因は、英米式の場合の繰越処理(現金の借方・前期繰越100、資本金の貸方・前期繰越100)の100にあります。
(2)大陸式の場合・純大陸式
【仕訳処理】……仕訳帳合計は250
開始手続 → 現 金100 開始残高100
開始残高100 資 本 金100
期中手続 → 現 金 50 資 本 金 50
【合計試算表】……合計試算表合計は250
現 金150 資 本 金150
開始残高100 開始残高100
合計 250 合計 250
(3)大陸式の場合・準大陸式
【仕訳処理】……仕訳帳合計は150
開始手続 → 現金100 資本金100
期中手続 → 現金 50 資本金 50
【合計試算表】……合計試算表合計は150
現 金150 資本金150(合計も同じ)
大陸式の場合は、純大陸式、準大陸式のいずれでも、「仕訳帳の合計」と「合計試算表の合計」の一致が保たれている点に注意しましょう。
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単純に考えれば、「仕訳帳の借方合計・貸方合計」と「合計試算表の借方合計・貸方合計」は同じ金額で一致するハズです。
しかし、英米式をとった場合は、仕訳帳と元帳の合計は一致しません。
なぜかといえば、繰越処理を元帳上のみで行い仕訳帳に記録しないため、この分だけ仕訳帳の金額が少ないからです。
今、このことの意味を簡単な例で考えてみましょう。
期首残高:現金100、資本金100
期中取引:増資50
(1)英米式の場合
【仕訳処理】……仕訳帳合計は50
開始手続 → なし
期中手続 → 現金50 資本金50
【合計試算表】……合計試算表合計は150
現 金150 資本金150(合計も同じ)
仕訳帳の合計50と合計試算表の合計150は食い違っています。
原因は、英米式の場合の繰越処理(現金の借方・前期繰越100、資本金の貸方・前期繰越100)の100にあります。
(2)大陸式の場合・純大陸式
【仕訳処理】……仕訳帳合計は250
開始手続 → 現 金100 開始残高100
開始残高100 資 本 金100
期中手続 → 現 金 50 資 本 金 50
【合計試算表】……合計試算表合計は250
現 金150 資 本 金150
開始残高100 開始残高100
合計 250 合計 250
(3)大陸式の場合・準大陸式
【仕訳処理】……仕訳帳合計は150
開始手続 → 現金100 資本金100
期中手続 → 現金 50 資本金 50
【合計試算表】……合計試算表合計は150
現 金150 資本金150(合計も同じ)
大陸式の場合は、純大陸式、準大陸式のいずれでも、「仕訳帳の合計」と「合計試算表の合計」の一致が保たれている点に注意しましょう。
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