【対象=簿記論、制限時間=10分、難易度=C】

(問題)

次の(1)及び(2)の仕訳を示しなさい。

C社は得意先のD社からの依頼で貸付けを行うことになり、借用証書を受け取り、500千円の約束手形を振出して渡した。

その後、D社はこの約束手形を取引銀行で割り引いた。この手形は支払期日に決済されている。

(1)C社が貸付けを行った時の仕訳

(2)D社が手形決済の連絡を取引銀行から受けた時の仕訳。

 なお、割引時に偶発債務を示す評価勘定を用いて処理しているが、保証債務の時価評価は行っていない。

(解答)【単位:千円】
(1)(借)貸 付 金  500 (貸)支払融通手形500
(2)(借)割引融通手形500 (貸)受取融通手形500



(許容勘定科目等)
(1)支払融通手形→支払金融手形、融通(金融)支払手形
(2)割引融通手形→割引(金融)手形等
 受取融通手形→受取金融手形、融通(金融)受取手形


(解説)
平成12年度 第二 問2の改題です。
実際には、没問になった可能性が高い(そればっか)。

C社の仕訳の借方は、手形貸付金ではない。
手形貸付金を使用するのは、借用証書の代わりに、相手(借入先)に手形を振出させる場合である。
本問では、資金を貸し付ける側のC社が手形を振出しているが、貸方の勘定科目として、仕入債務に用いる「支払手形」勘定を使用する訳にはいかないので、これとは区別する必要がある。

【D社の一連の仕訳】
(1)借入時
(借)受取融通手形500 (貸)借 入 金500

(2)割引時
(借)現金預金 ××× (貸)割引融通手形500
   手形売却損×××

(3)決済時
(借)割引融通手形500 (貸)受取融通手形500