【対象=2級以上】

(問題)

次の取引の仕訳を示しなさい。

当社は、取引先であるA社の借入金100万円について債務保証を行っていたが、当該借入金の返済が不能となったため、遅延利息2万円とともに小切手を振出して支払った。

当社はA社に対する債務保証について、偶発債務の処理を対照勘定法により行っていた。

(解答)【単位:万円】
(借)未収金 102 (貸)当座預金  102
   保証債務100    保証債務見返100



(解説)
保証債務を履行(A社分の借入金の返済)した場合には、A社に対してその分を返せということはいえるので、未収金勘定で処理します。
考え方は、不渡手形勘定に近いといってよいでしょう。

偶発債務の発生時の処理は、次のとおりです。

(借)保証債務見返100 (貸)保証債務100

「債務」(何かをしなければならない義務)は、負債であるから貸方、その「見返」(反対)は借方と考えるとよいのではないでしょうか。
本問では、偶発債務の備忘記録の取消しの処理(逆仕訳)を行う必要があります。