【一連の会計処理】

一連の会計処理を示しておきましょう。

(1)期首(期末)

(借)退職給付費用 ××× (貸)退職給付引当金×××


(2)退職金支払時

(借)退職給付引当金××× (貸)現金預金×××


(3)年金資産からの拠出時

仕訳なし


(4)年金資産への拠出時

(借)退職給付引当金××× (貸)現金預金×××



【期首(期末)】

(借)退職給付費用××× (貸)退職給付引当金(退職給付債務)×××

退職給付引当金の設定は、通常、期首に行われます。

これは、退職給付引当金の計算が端的には、面倒なためです。

実際の出題では、極めて自然な形での未設定(未処理)もあるので、問題をよく読んで対処しましょう。

貸方の退職給付引当金は、退職給付債務(未払退職金)そのものです。



【退職金支払時】

(借)退職給付引当金(退職給付債務)××× (貸)現金預金×××

これは、退職給付債務(未払退職金)を支払っている仕訳です。



【年金資産からの拠出時】

仕訳なし

これがわかりにくいかもしれません。

仮に仕訳で示すとすると、

(借)退職給付債務××× (貸)年金資産×××

という意味です。

退職給付引当金=退職給付債務−年金資産

ですから、実際には、

(借)退職給付引当金××× (貸)退職給付引当金×××

というか、借方と貸方が同じなので、「仕訳なし」です。

ここは、とても勘違いの多いところなので、十分に注意しましょう。



【年金資産への拠出時】

(借)退職給付引当金(年金資産)××× (貸)現金預金×××

これは、年金資産(準備預金)への預入れです。



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