【外貨建有価証券の評価】

外貨建有価証券の換算の前に、もう一度、有価証券の評価に目を通しておきましょう。

有価証券の評価自体がしっかりしていれば、外貨建有価証券の換算はそれほど難しくありません(有価証券の数が多いと混乱しがちですが)。

まずは、基本的な貸借対照表価額(期末評価額)をみてみましょう。

(1)売 買  時価(CC)×決算時(CR)
(2)満 期  原価(HC)×決算時(CR)
(3)子会社  原価(HC)×取得時(HR)
(3)その他  時価(CC)×決算時(CR)


ちなみにCCは、カレントコスト、HCは、ヒストリカルコスト、CRは、カレントレート、HRはヒストリカルレートで、スペルは各自確認してみてください(←しなくてもいいですが)。

カレントは、「今の」、ヒストリカルは、「歴史的な」(過去の)といった意味です。



【外貨建有価証券の換算】

評価がしっかりしていれば、レートだけをおさえればよいです。

レートは、子会社等が取得時(HR)で、その他が決算時(CR)です。

あるいは、左右を見比べて、「C」と「R」がずれている満期保有目的の債券に注目してもよいでしょう。

次に換算差額の処理科目ですが、基本的には、時価評価をしたもの(売買、その他)については、評価と同じ科目(有価証券評価損益等)を使用します。

そもそも評価と換算は、その区分が微妙な面があり、思い切って一緒にしたという感じでしょうか。

子会社は換算しないので、満期保有目的の債券だけに、為替差損益が登場します。



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