【火災損失発生時の処理】
(1)保険が付されていない場合
火災等の災害にあい自己の保有する資産が損害を受けた場合は、資産の帳簿価額を減らし、「災害(火災)損失」等(費用)の勘定科目で処理します。
(借)火災損失×××(貸)建物等×××
(2)保険が付されている場合
資産には、保険が付されている場合があり、この保険金が確定しないと実際の損害額は確定しません。
この時に使うのが、火災(保険)未決算勘定です。
火災未決算勘定は、いわば、仮の勘定です。
(借)火災未決算×××(貸)建物等×××
もっとも保険金額よりも余計に保険金がもらえることはありません。
保険金額(たとえば100円)が建物の帳簿価額(150)円よりも小さい時は、その差額は、保険金額が確定していなくても費用計上します。
(借)火災未決算100(貸)建物等150
火災損失 50
【保険金確定時の処理】
その後に保険金額が確定したら、その借方差額は「火災損失」勘定(費用)、貸方差額は「保険差益」勘定(収益)で処理します。
貸方差額の保険差益は、会計理論上は、資本剰余金とする考え方もありますが、簿記論での出題時(特に第3問)は、収益(特別利益)と考えてよいでしょう。
(保険金が80の場合)
(借)未 収 金80(貸)火災未決算100
火災損失20
(保険金が130の場合)
(借)未収金130(貸)火災未決算100
保険差益 30
【関連記事】
・保険差益の圧縮記帳
・有形固定資産と減価償却
・定額法の償却率
・直接法と間接法
・減価償却関連の推定の意味
・有形固定資産の取得原価
・高額下取
・級数法
・臨時償却
・償却方法の変更
・資本的支出と修繕費
・税理士試験 簿記論 講師日記 全テキスト記事一覧
(1)保険が付されていない場合
火災等の災害にあい自己の保有する資産が損害を受けた場合は、資産の帳簿価額を減らし、「災害(火災)損失」等(費用)の勘定科目で処理します。
(借)火災損失×××(貸)建物等×××
(2)保険が付されている場合
資産には、保険が付されている場合があり、この保険金が確定しないと実際の損害額は確定しません。
この時に使うのが、火災(保険)未決算勘定です。
火災未決算勘定は、いわば、仮の勘定です。
(借)火災未決算×××(貸)建物等×××
もっとも保険金額よりも余計に保険金がもらえることはありません。
保険金額(たとえば100円)が建物の帳簿価額(150)円よりも小さい時は、その差額は、保険金額が確定していなくても費用計上します。
(借)火災未決算100(貸)建物等150
火災損失 50
【保険金確定時の処理】
その後に保険金額が確定したら、その借方差額は「火災損失」勘定(費用)、貸方差額は「保険差益」勘定(収益)で処理します。
貸方差額の保険差益は、会計理論上は、資本剰余金とする考え方もありますが、簿記論での出題時(特に第3問)は、収益(特別利益)と考えてよいでしょう。
(保険金が80の場合)
(借)未 収 金80(貸)火災未決算100
火災損失20
(保険金が130の場合)
(借)未収金130(貸)火災未決算100
保険差益 30
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災害損失に関する質問です。
災害損失は、対象となる固定資産全部が
災害を被った場合を想定してると思います。
一部分だけ被災した場合の仕訳パターンもあるのでしょうか?
火災にあった時に「全焼させた方が保険金が全額おりるので、あえて消火しないようにする」という話をたまに聞きます。
指導よろしくお願い致します。