【ボックス図の意味】

ボックス図といっても、特別な作成の決まりはありません。

要は勘定形式を借りて商品等の動き(増減)を表したものです。

原価率の算定をはじめ、推定がからむときに利用すると効果大です。

三分法による仕入(商品)勘定の動きを模したものもありますが、

(借方)期首 (貸方)売上原価
    当期     期末

の方が一般的でしょう。

このボクッス図は、商品の増減を原価ベースで表したものです。

同様に、仕掛品、製品、材料なども同じ形で図に表すことができます。

結局は、いずれも資産で、最初にこんだけあって(期首)、こんだけ増えて(当期)、こんだけ残ってたら(期末)、これだけ無くなっている筈(売上原価等)ということを原価ベースで図にしたに過ぎません。

売価で統一して書くことも可能です。

シンプルだからこそ利用価値は高いでしょう。



【ボックス図の利用方法】

基本的な利用方法は、

(1)期首 (3)売原
(2)当期 (4)期末

(1)から(4)のうちのいずれか一個が不明であっても、貸借合計は一致します。

この関係を利用して、差額で不明箇所を算出します。

最初は、やや戸惑うかもしれませんが、似たタイプの問題を立て続けに解くことで慣れると思います。


問題は、原価率が絡む場合です。

(1)期首 (3)売原 ← <(5)原価率> → (6)売上
(2)当期 (4)期末

「売上高×原価率=売上原価」の関係を利用して、差額で不明箇所を算出する場合が多いです。

この辺は、いったんボックス図の意味、原価率の意味を把握したあとは、ひたすら問題を解く必要があります。

原価率絡みは、非常に奥が深い分野です。

精進あるのみですね。



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