【直接法と間接法】
有形固定資産の記帳方法には、直接法と間接法があります。

(1)直接法:(借)減価償却費10 (貸)固定資産   10

(2)間接法:(借)減価償却費10 (貸)減価償却累計額10

固定資産の実質的な価額は90円(帳簿価額)です。

これを帳簿上は、100−90という形で示すか(間接法)、90とだけ示すか(直接法)の違いです。

そういえば昔は、減価償却累計額じゃなくて、減価償却引当金だったりします(←忘れてください)。



【両方式の特徴】
間接法が取得原価と減価償却累計額の両者を帳簿上も明示する方法で、理論的にすぐれていると説明されることが多いようです。

直接法は、簡便法とされることが多いかもしれません。

日商簿記検定では、伝統的に、間接法での出題が多いようですが、税理士簿記論では、直接法の出題も少なくありません。

なれないと結構、しんどいと思います。

もっとも最近では、日商でも直接法の出題があるようで、もしかすると日商の何か(何だろう)が少し変ったのかもしれません。



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