【貸倒引当金の意味】
貸倒引当金は、債権の貸倒れに備えて設定される引当金でです。


(当期)(借)売掛金100(貸)売上100

(翌期)(借)貸倒損失10(貸)売掛金10


取引がこれだけだと当期の利益は100で、翌期に10の損失がでます。

それよりは、当期の利益は90(100−10)の方が合理的ではないでしょうか。

ではどうすればいいかというと、当期にその分(10)だけ費用をたてればいいです。

つまり、次の処理を行います。


(当期)(借)費用10 (貸)○○○10


貸方項目をどうするかが問題です。

売掛金100は、当期にまだ貸倒れていないので使えません。

こんな将来の予測で費用(損失)たてるときに使うのが引当金です。

債権(売掛金等)の貸倒れに備えて設定されるのが貸倒引当金です。

その場合の借方科目には、「繰入」をつけた貸倒引当金繰入を使います。


(当期)(借)貸倒引当金繰入10(貸) 貸倒引当金10


貸倒引当金は、売掛金の貸倒れ(とりっぱぐれ)を先んじて設定するものです。

その性格は「売掛金の減(マイナス)」を意味します。

貸倒引当金が売掛金等の債権の控除的評価勘定といわれる所以です。

この場合に売掛金の実質的な価値は、90円(100−90)で、売掛金の貸借対照表価額も100円ではなく、90円になります。



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