【貯蔵品の意味】

「貯蔵品」は、使用目的の棚卸資産です。
切手(通信費)や印紙(租税公課)、事務用の消耗品(消耗品費等)などの重要性が乏しい資産は、購入(払出)時に費用処理するのが一般的です。

しかし、期末に未使用分が残っていれば、費用を計上しすぎです。

この分は資産とします。

いずれも貯蔵品(消耗品)勘定で処理します。



【仕訳処理】
印紙の例では、次の処理をします。


購入時:(借)租税公課××× (貸)現金預金×××

期末時:(借)貯蔵品 ××× (貸)租税公課×××


除却した固定資産も貯蔵品勘定で処理するのが簿記論では一般的です(貸借対照表の表示上は除却固定資産等とすることもあるようです。)。

また、購入時に資産処理を行っていれば、期末時には、使用分を費用(消耗品費)に振替える必要があります(購入時の処理では、消耗品勘定が使われる場合が多いようです)。


購入時:(借)消耗品 ××× (貸)現金預金×××

期末時:(借)消耗品費××× (貸)消耗品 ×××


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