本支店会計会計の学習をはじめる前ないしは学習と並行して取り組んで欲しいことがあります。

一つは、おおきなくくりとしての債権と債務の関係を今一度確認することです。

もう一つが商品売買の基本に立ち返って欲しいことです。


本支店勘定の性格は、なかなかやっかいで、単純には語れません。

とりあえずは、債権(貸付金等)と債務(借入金等)の関係として理解するのがよいでしょう。

この時に、単に仕訳がきれるのと、債権債務の関係を自覚しているのとでは、問題の手がけやすさが異なるように思います。

もちろん実際の本試験では、それほど深く考えている余裕はないでしょうから、考えるべきは学習の初期の段階です。


もう一つが商品売買、特に売上原価の計算です。

本支店会計のメインといってもよい内部利益の控除の理解には、売上原価の理解が欠かせません。

特に内部利益の控除がいったい全体何をやっているのか分からないという人は、売上原価の計算の意味を今一度考えておきましょう。



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