【簿記一巡】
簿記一巡の手続は、次のような手順で行います。


(1)開始 → (2)期中 → (3)決算(整理+振替)


これを手続の対象となる取引に着目すると、次のように区分できます。


期中      → 対外的取引

決算整理    → 損益(財産)の整理

開始、決算振替 → 形式的


「期中」は、相手のいる実際の取引。

「決算整理」は、相手はいないけど、実際に損益や財産に影響する取引。

「開始、決算振替」は、あくまでも簿記の手続上で必要な形式的手続です。



【簿記一巡の手続考】
相手の存在する対外的取引(「期中取引」)は、実際に資産・負債科目が動く場合が多いので、比較的、わかりやすいと思います。

問題で頻繁に問われるのが「決算整理」です。

よく出題される分、学習の比重も置かれます。

ここから抜け落ちるのが、「開始手続」と「決算振替手続」です。

いずれも相手が存在したり、損益等を確定させるための手続ではなく、わかりにくいです。

これらが「形式的」な手続であることを把握していないと、何のためにやっているのか?がわかりにくく、苦手意識を持ちやすいと思います。

「開始手続」は、英米式を前提とすれば、開始記入(前期繰越の記録)と再振替仕訳からなりますが、帳簿組織の学習の際には、重要性は高いといえます。

もっともわかりにくいのが、「決算振替」でしょう。

決算振替は、「損益振替」(収益費用勘定の損益勘定への振替)と「資本振替」(損益勘定の資本勘定への振替)からなります。

個人企業における資本振替の相手勘定は、「繰越利益剰余金」ではなく、「資本金」勘定であることには充分注意しましょう。



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