【勘定科目と表示科目】
仕訳で用いる科目が「勘定科目」です。

損益計算書や貸借対照表で用いる科目が「表示科目」です。

税理士試験の簿記論では、財務諸表論ほど意識する必要はありませんが、両者を明確に区別しましょう。


勘定科目……仕訳→元帳→試算表

表示科目……財務諸表(損益計算書、貸借対照表等)


元帳の記録を集約したのが試算表です。

試算表で用いるのは、「勘定科目」です。

試算表が資料として与えられ、部分的な仕訳が要求されたら試算表の科目(勘定科目)を使います。

損益計算書や貸借対照表で使うのは、「表示科目」です。

勘定科目ではありません。

精算表における損益計算書欄、貸借対照欄は、スタートが試算表であるため、「表示科目」ではなく、「勘定科目」です。

総合問題の一部で仕訳が要求される場合は、「勘定科目」を使用する点に注意しましょう。


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