平成15年の出題は、標準的か、やや難易度は低めでしょうか。

(第1問)総合問題
出題形式、難易度、量ともに、標準的か、やや難易度は低く、量は少なめです。
形式的にも手がけやすかったのではないかと思います。

決算整理型の出題で、決算整理前残高試算表と決算整理事項等から決算整理後残高試算表を作成する出題です。
一部、推定事項も含んでいます。
主要な出題項目は、次のとおりです。
1.現金勘定の整理
2.自己株式
3.割賦販売
4.有価証券(売買、その他、関係会社)
5.所有権移転ファイナンス・リース
6.社債の抽選償還


(第2問)個別問題2題
出来不出来のはっきりとした問題でした。
特に一箇所間違えるとズルズルいってしまう問題でもありました。
この第2問の出来不出来が、この年の合否を左右したケースも多かったようです。

問1
キャッシュ・フロー見積法の出題です。
一部推定事項があり、また、語句(一箇所ですが)を答えさせる出題がありました。

問2
償却原価法(利息法)の出題です。
三年連続での国債の購入と設定のもと仕訳処理(一部推定あり)を問う出題です。


(第3問)総合問題
第3問としては、標準よりやや難易度が高く、量は多かったといってよいでしょう。

決算整理型の出題で、決算整理後残高試算表から決算整理後残高試算表を作成する出題です。
為替予約取引については、仕訳処理による解答が要求されていました。

主要な出題項目は、次のとおりです。
1.現金預金
2.割賦販売
3.未着品販売
4.積送品販売
5.為替予約
6.貸倒引当金
7.退職給付引当金
8.使用目的のソフトウェア
9.有価証券(その他)
10.税効果会計